過敏性腸症候群のガス型で仕事に支障をきたす方が見落としがちな原因
過敏性腸症候群は、日々の生活への影響が大きな症状です。
特にガス型でお悩みの方は、お腹の張りやガス漏れ、体臭といった悩みが強く、仕事や対人関係に大きな支障をきたしてしまい、深刻に悩んでいる方が少なくありません。
また、症状が慢性化し、病院に通って薬を飲んだり、食事に気をつけたり、サプリメントなどの対策を色々しても長年治らないと悩む方も多くいます。
当院に来院されたOさんも、過敏性腸症候群のガス型で、仕事に大きな支障をきたし、深刻に悩んだ患者さんの一人です。
Oさんは50代の女性で、過敏性腸症候群に悩まされ始めたのは、当院に来院する4~5年ほど前の頃のこと。
ガスが多く、時々便漏れもありました。
「人と接する仕事をしているので、ガスのことが気になって、すごく気を使います」
「状態の悪いときには、便漏れまでするので、お腹のことばかりが気になって、他のことが手につかなくなってしまいました」
Oさんはもともと繊細な性格の方で、ストレスを感じたり、疲れやすい面があったそうです。
過敏性腸症候群を発症してからは、常にお腹の張りやガスのことが気になって、一日中気が休まらなくなってしまっていました。
特に人のいる場所では、臭いと思われないか気になり、強いストレスがかかるようになってしまいました。
「というのも、自分が部屋に入ると、急に窓を開けられたりしたことがあって、それ以来トラウマになっていたんです……」
「一日中気を張り詰めているからか、帰ったら疲れ切ってしまっていました」
せっかくの休日も、以前なら出かけていたそうですが、あまりにも疲れが酷く外出する気力も体力もなかったと言います。
「人と会ったりしたいなって気持ちもあったんですが、それよりも疲れが勝って、何もできない状況でした」
Oさんも、過敏性腸症候群を放っていたわけではありません。
病院を何件も回ったり、鍼灸院や整体などの治療院を受診したり、漢方薬を飲んでみたりと、改善のために様々な治療を続けていました。
それでも症状には改善が見られず、いったいどうしたら治るのかと、長年つらい思いをされていました。
そんな時、なんとか治る方法はないかと治療院を探している中で、当院のHPを見たことで、来院を決めます。
当院で問診や検査をした結果、Oさんのお体の問題点が分かりました。
過敏性腸症候群を引き起こしていた原因は、大きく分けて2つありました。
一つ目が、姿勢が悪くなっており、首の骨格のバランスが崩れてしまっていたことです。
自律神経は脳から背骨を通って、全身へと伸びています。
そのため、普段の姿勢が悪かったり、首の骨格のバランスが崩れてしまうと、神経の通り道が狭くなって、自律神経の乱れを引き起こしてしまいます。
もう一つが、普段の食事の問題です。
Oさんのお菓子を食べることが多かったそうです。
少量や低頻度ならば問題がないことも多いですが、砂糖の摂り過ぎは腸の状態を悪化させるだけでなく、内臓疲労の問題にも繋がります。
これらの問題が積み重なり、過敏性腸症候群を引き起こしていました。
当院の治療では、Oさんのお身体の状態に合わせて、原因を取り除いていきました。
首の骨格のバランスを整え、姿勢を良くする治療を行います。
また、腸の働きを正常にする治療を行いました。
当院での治療に合わせて、Oさんご自身にも、普段の姿勢に気をつけていただき、食事に気をつけてもらいました。
普段の食事も指導は行いましたが、特にお菓子の頻度が高いことに気をつけてもらいました。
お話を伺ったところ、ご主人がお菓子が好きということもあり、つい一緒になって食べていたことが分かります。
好きなものを無理にガマンすることは、かえってストレスにも繋がります。
完全に断つ必要はありませんが、食べるとしても頻度を減らしてもらうように、お伝えしました。
当院での治療を重ね、Oさんご自身も普段の姿勢や食事に気をつけられた結果、症状は着実に改善されていきました。
「あれほどあった、お腹への不安がなくなって、すごく精神的に楽になりました」
「気持ち的にぜんぜん違って、楽に毎日が過ごせます」
その後、Oさんの状態が改善したことを確認し、治療を終了しました。
長年過敏性腸症候群に悩まされていたOさんですが、今ではガスやお腹の張りなどを気にすることもなく、安心して日々を過ごされています。
過敏性腸症候群のガス型で仕事に支障をきたしている方の対策とは?
過敏性腸症候群のガス型は、生活への支障が非常に大きい症状です。
特に人と多く接する仕事や、室内での仕事をされている方は、仕事を続けられるかどうか、退職しなければならないかもしれないと、深刻に悩まされるケースが少なくありません。
また、いろいろな治療を受けたり、自分で対策を取ったりしても、改善が見られないと悩む方の多い症状です。
過敏性腸症候群の原因は、大きく分けると、ストレスの問題、食事の問題、姿勢や骨格のバランスからくる自律神経の乱れの問題の3つがあります。
この中で、ストレスや食事の問題は広く知られています。
ところが、普段の姿勢に気をつけたり、首に負担をかけないことが大切なことは、あまり一般的には知られていません。
胃腸をはじめとした内臓の働きを調整している自律神経は、脳から背骨を通って、全身へと伸びています。
そのため、姿勢が悪くなったり、首に負担がかかると、自律神経のバランスが乱してしまうことに繋がります。
そして、自律神経が乱れることで、腸の働きが過敏になってしまい、症状を引き起こしてしまいます。
特によく見られるのが、スマホやタブレットの見方や姿勢です。
・スマホやタブレットを低い位置で見続ける
・うつ伏せで寝転びながら見ている
・ソファや座椅子で猫背で見ている
といった、日頃の習慣で知らないうちに負担をかけてしまっています。
スマホやタブレットは便利なものですが、使い方には注意が必要です。
持つ位置や姿勢に気をつけて、首に負担をかけないようにしてください。
過敏性腸症候群は、一般的に治りづらい症状ではありますが、抱えている原因をしっかりと取り除けば、けっして治らない症状ではありません。
食事やストレス対策をしっかりやっても改善が見られないとお悩みの方、首への負担や姿勢の問題を見落としていませんか?
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