母指CM関節症でパソコン作業がツラい方の、原因と対策とは?
母指CM関節症は、一般的に治りづらい症状の一つです。
安静にしていたり、サポーターやテーピングなどをしていても、改善が見られないと悩む方が多くいます。
親指の付け根という、非常に使用頻度の高い関節の痛みのため、日常生活のほとんどの場面で、何らかの支障をきたしてしまいます。
特に仕事では、痛いからと手を使わないわけには行かないと、深刻に悩まされるケースが多く見られます。
当院に来院されたYさんも、母指CM関節症に深刻に悩まされた患者さんの一人です。
Yさんは50代の女性で、普段は会社員としてデスクワークをされています。
そんなYさんが母指CM関節症に悩まされ始めたのは、当院に来院する、約1年前のこと。
ある日、ハサミを使おうとしていて、グッと力を入れた際に、親指の付け根に強い痛みが走りました。
「その時は、しばらくしたら治まると考えてたんです」
「思っていたよりも痛みがずっと続いて、なにかおかしいな、と思いはじめました」
Yさんは、整形外科を受診します。
そして、レントゲンなどの検査をした結果、母指CM関節症の診断を受けました。
塗り薬や湿布などを処方されますが、症状に改善は見られません。
その後、Yさんは病院にも整骨院にも行ったのですが、それでも治りませんでした。
「どんどんと痛くなってきている感じで、デスクワークがツラくなっていきました」
「マウスを握ってるだけでも痛くて、このままひどくなると、仕事ができなくなるんじゃ……って不安でした」
痛みを抱えたまま、ガマンしながら仕事を続けること一年。
Yさんはなんとか治したい一心で、治療法を探し、ある日当院のHPを見たことで、来院を決めました。
当院で問診や検査をした結果、Yさんのお体の問題点が分かりました。
Yさんの指や手の関節のバランスが崩れてしまっていたことが、母指CM関節症を引き起こしていました。
親指の動きには、指の骨だけでなく、中手骨、手根骨と呼ばれる沢山の骨が、協調して動くことで成り立っています。
そのため、何らかの原因で関節のバランスが崩れてしまうと、動きが妨げられ、大きな負担が関節にかかるようになって、痛みや炎症を引き起こしてしまいます。
また、姿勢も問題となっていました。
Yさんは長時間、パソコンを使用していたこともあり、猫背の状態が癖づいてしまっていました。
マウスの操作やタイピングは、手先だけでするものにも思えますが、実際には上半身全体の微妙な動きが連動して、負担を分散しています。
悪い姿勢が癖づいてしまうことで、手先だけの動きになってしまい、手や指に強い負担がかかってしまっていました。
当院の治療では、Yさんの崩れた関節のバランスを整えました。
また、姿勢を良くする調整を行い、Yさんご本人には、普段の座り方についてポイントをお伝えし、それを実践してもらいます。
当院での治療を重ねるにつれて、Yさんの症状は改善していきました。
「何をしても痛かったのに、楽になっていって驚きました」
「今は仕事中も、普段の生活も、問題なく手を使えてます」
Yさんの状態が安定し、悪化の傾向もないことを確認して、当院の治療を修了しました。
今も元気にお仕事をされていることだと思います。
母指CM関節症でパソコンを使う際の注意点と、して欲しい対策
母指CM関節症は、一般的に難治性とされている症状の一つです。
テーピングやサポーター、あるいはステロイド注射をしても改善が見られないと悩んでいる方が多くいます。
また、状態の悪いケースでは、「手術しか治療法がない」とお医者さんから言われながらも、「手術しても改善が見られるか保証がないため、手術はできない」と断られてしまうことも少なくありません。
パソコン作業は、一つ一つの負荷は小さいながらも、長時間同じような動作を繰り返します。
タイピングのように、ものすごい数を打ち込んでいたりと、手や指への負担の蓄積は大きくなります。
母指CM関節症は、根本的な原因である関節のバランスの崩れを整えることが大切です。
関節のバランスが崩れると、関節の滑らかな動きが妨げられ、余計な負担がかかることで、蓄積した負担は大きな差になります。
ただし、関節の調整には手の周りにある小さな骨を、繊細な刺激で調整する必要があり、どこでも解決できる問題ではありません。
そのため、ご自身でできる対策としては、今以上に関節のバランスを崩さないこと。
そして、手指にかかる負担を、少しでも減らすことが重要です。
そのためには、次のような対策が効果的です。
・(可能なら)無理して使わない、痛みの出る動作をあえてしない
・腰が丸くなった、だらっとした座り方には気をつける
・極端に良い姿勢にはしない(続かないし、腰の負担になったりするため)
・伸びの体操をする
特にパソコンをはじめとしたデスクワーク時の姿勢は、大きな影響があります。
姿勢が悪くなると、体全体を連動して動かすことができず、元々指の比重が大きいところに、ますます指先だけの動きになって、負担が大きくなってしまうためです。
当院では、下の2つの動きをしてもらうことが多いです。
まずはご自身でできる対策から始めてみてください。
また、状態が悪い方の場合は、根本的な原因である、関節のバランスを整える治療を受けられることを検討してください。
どこでも対応できるわけではありませんが、きっと良くなる可能性はあるはずです。
当院での母指CM関節症の治療を知りたい方は、コチラをご覧ください。
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