捻挫を繰り返す子供の原因と、自分でできるチェック方法
足首の捻挫は、一度なってしまうと、その後も繰り返しやすくなる「捻挫癖」に悩まされる方が少なくありません。
特に子供は全力でスポーツに打ち込んでいることも多く、バスケットボールやサッカー、バレーボールなど、急な切り返しやジャンプの多いスポーツでは、足首の捻挫がつきものです。
何度も捻挫を繰り返すことで、練習を休まないといけなくなる。
あるいは、大切な試合を出れなくなったり、足首に不安を抱いて、全力でダッシュやジャンプができなくなってしまうケースも少なくありません。
スポーツに真剣に取り組む本人にとって、あるいはそんなお子さんを応援する親御さんにとって、非常に多く見られる深刻な問題です。
当院に来院されたT君も、繰り返す足首の捻挫に悩まされた患者さんの一人です。
T君はバスケットボールに打ち込む、中学生の男の子です。
昔から体操やスケートボードなど、様々なスポーツに取り組んできたこともあり、足首の捻挫はしょっちゅうしていたそうです。
また、バスケの練習中でも、相手の足を踏んで捻ってしまうことがよくあったと言います。
これまでは、捻挫をしても痛みが引くまで安静にして、また練習に復帰するということを繰り返していました。
とはいえ、何度も繰り返していたため、T君は両足首にサポーターをしながら、練習に参加していました。
ですが、常に不安を抱えながらのプレーになってしまいます。
「集中するときは一時的に忘れるんだけど、いつも捻挫をするんじゃないかって思いが頭の中の片隅にあって、怖かったです」
「それに、最近は以前よりもちょっとした動作で、すぐに捻ってしまいそうになっていました」
本当はもっともっと練習して上手くなりたい。
どうして自分だけこんなにも捻挫しやすいんだろう……。
足首が腫れて練習を休んでいる時、T君は見学しながら、自分の怪我の多さに漠然とした不安を抱いていました。
当院に来院する少し前、Tくんはバスケの練習試合の最中、ジャンプの着地をした際に、右の足首を捻ってしまいます。
ところが、今回はいつもと様子が違いました。
足首の痛みが引かず、腫れた状態が続いてしまいます。
「腫れの引きが悪くて、痛みもきつかったんです」
直感的に、これはなにかおかしい、と感じたそうです。
「高校もバスケで進学する予定なので、このままだと思うようなプレーができなくなりそうって不安になりました」
バスケに対して真剣に取り組んでいるからこそ、捻挫癖をなんとか根本的に治したい、という強い思いを抱きます。
そんな時、T君は同じチームのチームメイトから、当院を勧められます。
また、以前にT君のお父さんも別の症状で当院に通院していたこともあり、来院を決めました。
当院で問診や検査をした結果、T君の足首の問題点が分かりました。
何度も捻挫を繰り返していたことで、両足首ともに関節のバランスが大きく崩れてしまっていました。
足首は、小さな骨がいくつも集まって構成されています。
その関節のバランスが崩れてしまうと、足首周りの体重のかかり方が斜めになってしまいます。
また、本来は軽くテンションが張られている靭帯が緩んでしまい、常時グラグラとした状態になってしまいます。
さらに、本来は適切に着地の衝撃を分散し、負担を最小限にしているのですが、その衝撃分散が失われ、足首に過度な負担がかかってしまっていました。
当院では、T君の足首の関節のバランスを整える治療を行いました。
治療を重ねるにつれて、足首の状態はどんどん良くなっていきます。
不安なく動けるようになり、足首の不安定な感覚もなくなりました。
また、治療中にもバスケは続けていたのですが、捻挫してしまったり、「しそうになる」ということもなくなりました。
「足首の不安なく、思いっきりプレーができるようになって嬉しいです」
と喜んでいました。
足首の関節がしっかりと整い、再発の兆候もないことから、当院での治療を終了しました。
今後も怪我をすることはあるかもしれませんが、関節のバランスの崩れからくる、簡単に怪我をしてしまうようなケースはなくなることでしょう。
捻挫を繰り返す子供に、本当に必要な対策とは?
足首の捻挫を何度も繰り返してしまう。
あるいは、ちょっとした動作でも、すぐに捻挫しそうになってしまう。
足首周りがいつまでもうっすらと痛く、腫れぼったくなっている。
このようなケースで考えられるのが、いわゆる捻挫癖と呼ばれるものです。
そんな方の多くに考えられる原因が、足首の関節のバランスが崩れてしまっていることです。
足首の関節は、多くの骨が絶妙なバランスで集まってできています。
その関節のバランスが整っていることで、体重をうまく支えて分散し、ジャンプの着地の衝撃、急な方向転換による負担を吸収することができます。
ところが、関節のバランスが崩れてしまうと、この機能が十分に働かなくなり、足首が不安定になります。
その結果、ちょっとしたことで捻挫しやすくなったり、グラグラして全力を出せなくなる。
あるいは関節や靭帯に常に負担がかかり、いつまでも痛みが続いてしまう原因になります。
関節のバランスは、自分でも確かめることができます。
1.足首の内・外くるぶしの高さを比べる
2.外くるぶしのほうが低いと、崩れている可能性が大
もし、捻挫癖のある足首が、片足だけであれば、大丈夫な方と角度を比べることもできます。
一度崩れてしまった関節のバランスは、安静にしていたり、サポーターで固定したりするだけでは、まず元には戻りません。
そのため、根本的な原因である関節のバランスを整える治療が必要になります。
もし、お子さんが長引く足首の痛みや、繰り返す捻挫に悩んでいるのであれば、一度、足首のバランスが崩れていないか、確認してみてください。
適切な治療を受ければ、けっして良くならない症状ではありません。
全力で競技に取り組めるよう、関節のバランスを整える治療を、検討してみてください。
当院での足首の捻挫の治療を知りたい方は、コチラをご覧ください。
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院情報
院名
創輝(そうき)鍼灸整骨院
院長
尾原秀祐
所在地
〒558-0003
大阪市住吉区長居3-2-3-1F
最寄駅
JR阪和線 長居駅から徒歩30秒
地下鉄御堂筋線 長居駅から徒歩2分
治療時間
受付時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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9:00~13:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
16:00~20:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × |
休診日
土曜午後・日曜・祝日
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